東洋医学では、「詰まる」「滞る」状態を良しとしません
過剰な水分や老廃物などの余計なものは『出す』ことが基本です
出すことで病気のもととなる血液の汚れや体の冷えまたは酸性に傾きやすい身体を改善し、健康な状態へと導きます
病気ではない不調や病気の手前の状態を『未病』と呼びます
未病とは、体に瘀血(おけつ)などがあり、まだ病気ではないが病気に向かっている状態です
瘀血とは、血行が悪くなった状態の事で、瘀血の状態になると、栄養素を消費しきれなくなったり、老廃物や有害物の排泄機能が低下して血液を汚し、血栓や結石を作りやすくなったりします
身体の中で「詰まる」、「滞る」状態はというと
- 便秘
- 鼻詰まり
- 浮腫み
- 疲れ・だるさ
- 疲れ目・かすみ目
- 筋肉痛
- 胆石
- 痛風
- 肥満・糖尿病
などがあります
この「詰まる」「滞る」状態を改善するには
適度に運動し、良い睡眠を取り、身体を温める、と共に「食べるもの」の力を借りてより『出す』力を付けましょう
便秘に良い食べ物
便秘の原因の多くは、冷えによって大腸の機能が低下することです
便秘になると、余分なコレステロールや滞った内容物から産出された老廃物が血液へ吸収されます
そのため、脂質異常症(高脂血症)や動脈硬化、肥満、吹き出物、肌荒れの原因にもなります
便秘対策には、腸を温め食物繊維が豊富な野菜を食べることが大切です
おススメの野菜は、
- さつまいも
- アロエ
- にんじん
- ほうれん草
- くるみ
- リンゴ
- 小豆
- パイナップル
野菜には「ファイトケミカル」という成分も含まれています
ファイトケミカルは、人間の体内で重要な働きをする物質であることから「第7の栄養素」と呼ばれることもあります
ファイトケミカルは、ギリシア語で「植物」を意味する「ファイト(Phyto)」と、英語で、「化学物質」を意味する「ケミカルchemical)」を組み合わせた造語です
ファイトケミカルは、植物の葉・茎・樹皮・果皮・種子などに含まれる、色素・渋み・香りなどの成分の総称です
ファイトケミカルは、活性酸素を除去する「抗酸化作用」に優れているため、炎症・腫瘍・老化…などを防ぐ作用があります
目的に合わせてより効果的な食事が出来ると『未病』の効果も高まると思います
~つづく~