- 来院
- 2021年 5月
- 患者
- 50代 女性
- 主訴
49歳の時今まで順調だった生理が不順になり始めた。
1か月無かったり2週間ほどダラダラと少ない出血が続いたので病院で検査すると女性ホルモンが減少しているのでその内閉経を迎えるであろうとのことで特に病気は無いと言われ安心していた。
その後不順が続き52歳で閉経した。
閉経までは不順なだけでいわゆる更年期障害と言われる症状も無く過ごし閉経後も1年ほどは何もなかった。
54歳の時今までしなかった頭痛が時々起こるようになり市販の頭痛薬を飲む程度で済ませていた。
仕事はパート勤務ですが20年勤めていて主にパソコンを使ったデスクワークで社員20名ほどの家族的な会社なこともあり人の出入りも少なく仕事内容、人間関係ともに気を使う事は無い。
最近仕事中に些細なことでイライラするようになりそんな時は決まって頭痛が起こるように感じる、周りの人からも最近体調が悪いの?と心配されるようになった。
頭痛が起きる頻度が多くなり週に1度は薬を飲むようになってきており体調が優れないからか気分も塞ぎがちになってきた。
頭痛が心配で脳神経外科を受診しCTやレントゲンを撮ったが異常はなく婦人科の受診を進められ行ったところ更年期障害と言われた。
- 施術
【通院回数】15回
【通院間隔】週2回~月1回
【治療】
薬を飲むような頭痛は週に1~2回ほどだが毎日頭が重たい。
1日気分がふさぎ込み特に朝は何もできない。
上半身が暑く動くとすぐに大量の汗をかく。
頭と首筋は触っても熱くほんのり汗をかいていた。反対に足先は冷たく血行も悪い。
首筋から後頭部にかけて痛みがあり重く締め付けられるような痛み。
痛みと不安から夜も寝付くまで時間がかかり大量の汗で目が覚める事もある。
頭痛の原因は女性ホルモンの減少ですが首肩のコリや足やお腹の冷えも原因であるため頭の鍼と腰とお腹のお灸を中心にコリを緩め冷えの改善をした。
ホットフラッシュのような汗の症状は3回目の治療辺りで治まったが頭痛は改善した時もあれば時々起こることもあり時間がかかった。
1か月を過ぎたあたりで夜は時々不安があるが大きな気持ちの沈みは無くなった。
- 治療後
月に1度~2度ほど体調を整える目的で治療を続けています。
- その他
鍼灸治療では副交感神経を優位にさせることによりホルモンバランスを整えることで更年期障害を改善できるのではと考えています。