はりきゅう処 群青

症例紹介

不安な気持ちになり不眠と動悸がする

来院
2021年 5月
患者
50代 女性
主訴

仕事は営業職で車で外回りをしている。

肩こりは常にあり月に2~3回は整体へ通っている。

1年ほど前から整体へ行っても肩こりが取れず常に肩から頭にかけて重だるさがあり営業先での会話が苦痛になってきた。

書類や時間のミスが多くなり気を付けないとと思うほどに不安感が募り眠れなくなり動悸が激しくなった。

心配してくれた上司に勧められ心療内科を受診すると「パニック障害」と診断され睡眠導入剤と安定剤を処方された。

最初は薬を飲むとよく眠れ仕事のミスも減っていたが徐々に薬を飲んでも眠れなくなり医師から休職を進められ現在は休職中である。

早く復職したいと思い鍼灸治療も併用したい。

施術

最初の問診のときは、緊張が強く話を聞いていても視線が合わない感じであったがしばらくすると話の間が区切れない程に言葉が止まらなくなった。

首から背中にかけ背面全体に強い緊張があり指先と右頬に軽い震えがある。

手足の先が冷たい。

【通院回数】10回

【通院間隔】10~20日に1回

まずは体の緊張を緩め低体温を改善し循環を上げるよう治療した。

基礎体温を上げるためお灸を中心にし冷えてる足先に血流が回るよう治療した。

同時に背部の緊張を緩めるよう鍼をした。

背中が緩み手足の冷えが減少してくるとともに睡眠がとれるようになってきた。

 

治療後

治療始めて1か月後に体調が良くなり主治医の先生に復職したいと相談されましたが「もう少し待ちましょう」と言われました。

当院でも相談を受けましたが主治医の先生の指示通りが良いと思う旨をお伝えしました。

しかし大丈夫だと自己判断され復職しましたが体調が悪くなり改めて休職となりました。

そうしたことで1度は体調が悪くなってしまいましたが良い教訓となりその後は焦らずゆっくり治療できたので結果良かったです。

その他

パニック障害と診断されたからと言って特別な治療をしているわけではありません。

身体の状態を確認し緊張しているところを緩め流れが滞っているところの循環を上げていきます。

そうすることでだんだんと不眠や不安、動悸などの症状が改善していきます。

治療の途中で改善が停滞したり少し戻ったりすることは良くありますが慌てずにいつも通りに過ごしていただくのが1番の近道だと思います。

閉じる