はりきゅう処 群青

症例紹介

外を歩く時足を前に出せない

来院
2021年 2月
患者
90代 男性
主訴

6か月前自転車に乗っているとき転んでひざを打った。その時は外傷のみで痛みもすぐ治まった。

3か月後の朝起きた時両手足とひざが硬くなり痛みが出たため病院へ行き検査したが特に問題ないと言われ痛み止めを処方された。

痛み止めを飲んでも痛みは治まらず手が腫れてきたため違う病院を受診したところリュウマチではないが炎症が起きていると言われステロイド(飲み薬)を飲み始めた。

ひざの痛みと手の腫れは治まったが、手首と指の痛みが少し残った。

その後家の中は問題ないが外を歩く時右足が前に出なくなり歩くたびに転ぶようになった。階段の上り下りはできるが平地が歩けない。

歩く時太ももの裏側に痛みがある。

 

施術

立った状態で右足を上にあげることはできるが上げた足を前に出すことができず、足に力を入れると太ももの裏に痛みが出る。

【治療1回目】
足を前に出すときに使う筋肉に緊張がみられるのと、腰痛は感じないと言われていたが腰の下部に硬結がみられたため鍼で緩めた。

治療後外を一緒に歩いてみたが痛みは出ず足も前に出ていたため終了とした。

【治療2回目】~6日後~
足は前に出るようになった。太ももの裏の痛みは7割ほど減ったため前回同様の治療をした。

治療後

週に1度デイサービスのトレーニングに行かれてるようですが治療翌日2時間ほどの運動も問題なかったようです。

その他

画像検査では特に問題はなかったようですが、歩く動作の時使う筋肉を調整することで足が前に出ることができました。

病名にとらわれず今の体の状態をしっかり観察することで改善できることがあると思わせてくれた勉強になった症例でした

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