はりきゅう処 群青

症例紹介

朝起きると頭が重たく布団から出られない

来院
2019年 3月
患者
50代 女性
主訴

1年前から朝の気分が落ち込む。

目が覚めた時から頭が重たく感じすぐに起き上がることが出来ない。

寝つきが悪く夜中に何度も目が覚めるので朝起きれないのは仕方ないと思っている。

時計を何度も見るが布団からどうしても出られずグズグズしている。

朝食の準備は出来ないので娘にお願いしてあり家族が出かけた後に起き出してくる。

午前中は身体が重いが午後からは動けるようになり夕方には普通に行動できる。

友人に勧められ婦人科を受診すると女性ホルモンが低下しているとホルモン剤を処方され飲んでいるが、薬を飲むと少し調子が良いが飲まないと起き上がる元気も無くなる。

いつまで薬を飲むのかと不安になりネットで検索し来院された。

施術

睡眠が上手く取れないのは寝てる時の居心地の悪さに原因があることが多く首や背中、腰の緊張を確認した。

腰が反りやすく痛みがあったため仙骨に鍼をすると、仰向けに寝た時の床面との間にあった隙間が無くなり腰が緩んだ。

それと同時に首の緊張も少し緩み寝ている姿勢が楽になった。

首にもう少し緊張が残ったためふくらはぎに鍼をして緩めた。

お腹を触診すると硬い場所があり対応する脚のツボに鍼をした。

【治療2回目】~1週間後~
治療後3日ほどはよく眠れたがその後少しずつ目が覚める回数が増えてきた。

朝の気分の落ち込みはまだある。

前回と同様の治療に足首のお灸を追加した。

【治療3回目】~1週間後~
良く眠れるようになった。

朝起きた時の頭の重さは2回ほど感じたがそれ以外は無かった。

布団からはすぐには出られず時間はかかるが起きてしまえば以前ほどダルさは感じない。

お腹を触診し下腹部と肋骨わきに緊張があったため足首と手の甲に鍼をした。

背中に張りがあり緩めるため頭にも鍼をした。

【治療4回目】~1週間後~
朝の頭の重だるさは無くなった。

ダルさは有るものの以前よりは楽になっている。

前回と同四の治療をした。

【治療5回目】~2週間後~
調子が良くなったので2週間開けたがダルさは少なくなった。

前回と同様の治療をした。

 

 

治療後

まだ完全にダルさが無くなったわけではないが朝起きて朝食も作れる日が増えてきました。

様子を見ながら間をあけて治療は継続中です。

その他

閉経してホルモンのバランスが悪くなるとダルさが目立ちます。

病院で処方された薬を飲みながらですが少しずつ日常生活に支障がない程度にダルさが無くなりました。

この方はご家族の理解があり出来ない時は周りの方が手助けしてくれていたのであまり罪悪感なく過ごせたのが良かったように思います。

更年期の症状は中々本人以外には理解されにくく一人で悩んでる方が多いですが、分かってあげることが1番の治療法になる事もあります。

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