- 来院
- 2019年 3月
- 患者
- 50代 女性
- 主訴
手を良く使う仕事をしている。
右親指が動きにくく小指と対立するのに時間がかかり人差し指と輪が作れない。
親指が動きにくくなったのは10年前からで少しづつ動きが悪くなり母指球の筋肉が薄くなってきた。
- 施術
指の動きには背中の緊張が関係していることが多いため背中を確認し緊張を緩めた。
母指球の筋肉が痩せて機能を果たしてないことから母指球の動きも良くするため手首にも鍼をした。
肩甲骨に緊張が残っていたため臀部に鍼をし肘と腕の内側にお灸をして終了した。
【治療2回目】~3日後~
親指の動きは少し良くなってきた。前回と同様の治療をした。
【治療3回目】~1週間後~
小指との対立が出来るようになり人差し指との輪を作った時の丸が楕円形から丸に近づいてきた。背中の緊張に鍼をして手の甲と肘にお灸をした。
【治療4回目】~5日後~
動きはかなり良くなってきた。背中と手首に鍼をして腕の内側にお灸をした。
母指球の筋肉をつけるよう指を動かす運動をおススメした。
人差し指と丸い輪が作れるようになった。
- 治療後
動きは良くなり対立も出来るようになったが母指球の筋肉が衰えたままなため力強く物をつかむことはまだ出来ません。
運動もしながら筋肉を増やしつつ治療は継続していきます。
- その他
指をそれぞれ動かしてみると良くわかりますが、親指の動きは他の指に比べて少し違い尚且つ複雑に動くことがわかります。
そのため動きが悪くなる理由も他の指に比べて複雑です。
手の平を机に付けると親指だけ爪の向きが違うように他の4本の指と対立できるような動きが特徴で、それによりモノを持ったり挟んだりできるようになっています。
その時に指だけの筋肉ではなく、腕や背中の筋肉も使っているため動きにくい原因がどこにあるかを正確に探し出すことが大切です。