はりきゅう処 群青

症例紹介

冬なのに暑く汗が出る

来院
2019年 3月
患者
50代 女性
主訴

子供のころから寒がりで夏でもあまり暑いと感じたことが無くクーラーはほぼ使ったことが無かったのに今年の冬はあまり寒さを感じず暖房が入った場所は暑くて汗が止まらなかった。

ネットで検索すると「更年期障害」の症状がヒットしたため婦人科で検査してもらうと女性ホルモンの値が下がってきていると言われホルモン剤を処方された。

1か月ほど薬を飲んでいるが汗の出ない日もあるが変わらず出る日もあり効果のほどが良くわからず、いつまで薬を飲み続ければいいのか不安になり婦人科で相談したが薬の数が増えただけで汗はあまり変わらない。

頭痛がするわけではないが後頭部が重たく目の奥が重だるく、天気の悪い日は水平より上に目戦を上げることが出来ない。

問診中も汗が出てタオルが手放せない様で、室内の暖房を切ってちょうどよかった。

施術

最初に背中から確認します。

背骨の周りの緊張した部位を探しそれぞれ対応する手足に鍼をした。

次にお腹を触診し顕著に緊張している場所があり緩める目的で足に鍼をした。

脊柱とお腹が緩んでいるのを確認し治療を終了した。

【治療2~5回目】

10日~2週間おきに同様の治療を繰り返した。最初の2週間はほとんど変化が無かったが、その後少しづつ汗が出る頻度が減ってきて特別熱く感じることも無くなった。

【治療6回目】~10日後~
仕事中や外出先では汗をかくこともあるが回数は大幅に減っておりリラックスしている状態だと汗も出ず冬よりも寒いくらいだ。

お腹の硬さは無くなってきたため背中の緊張を緩ませる目的で臀部と足に鍼をした。

 

 

治療後

次回は1か月後の予定です。

その他

更年期症状で汗が出る方の多くは頭や顔がのぼせて熱が上に挙がっており、逆に足が冷えて冷たいことが多いですが手足に冷えもなくほてりがあるようでした。

ホルモンバランスの乱れは痛みの治療と比べすぐその場で変化を確認できないため身体の緊張部位の変化を目安にしています。

まずは脊柱とお腹の緊張を緩めることからしていきます。

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